2011年11月26日土曜日

万博幻想

「人類の進歩と調和」
桑原武夫(京都。文化人類学)
=「進歩と不調和」を乗り越えていく、ネガティブな面も盛り込んでいくんだという意図。
そんなにみんながポジティブな気分だったわけではない時代。
丹下健三氏57歳、岡本太郎氏60歳

堺屋太一氏(通産省)「万博はお国自慢」
→万博以前と以降ではライフスタイルが変わった(別の記事へつづく)

戦争問題→当時、ベトナム戦争真っ最中。日本は後方支援国→反対運動
公害問題→四日市喘息、水俣病=因果関係の証明の難しさ
戦争と化学兵器→「沈黙の春」レイチェル・カーソン、DDT問題


『万博幻想〜戦後政治の呪縛』吉見俊哉著、ちくま書房、1995

『行為と妄想〜わたしの履歴書』梅棹 忠夫、日本経済新聞社、1997
大阪万博のテーマに関する京都フループの関わり、なども読めます。

『成長の限界〜ローマ・クラブ「人類の危機」レポート』ドネラ・H.メドウズ、大来佐武郎 訳、ダイヤモンド社、1972


日本原子力発電(電力会社が共同)、敦賀一号機の送電電気が万博会場の電光掲示板に供給された。
万博誘致が決まると通常の大阪市民の需要量ぶんくらいを確保しないといけない。

黒部第四発電所(水力)黒部ダム
工事のためのトンネル大工事
その電力量よりも原発一基のほうが大きい

水力発電量日本一:佐久間ダム=35kw/h
用水発電所:100万kw/h
火力発電所:発電までに半日くらいかかる

独立行政法人 日本原子力研究開発機構
http://www.jaea.go.jp/

当時の東京の大学生のなかでの雰囲気では大阪万博がものすごく話題のトレンドになっていたわけではなく、大学闘争の余韻があったり、「大学生が行くにはちょっと…な観光地的なところ」と、やや冷ややかにみるイメージもあった。
スカンジナビア館の公害テーマなど、難しく真面目なテーマに取り組んだ内容もあり。

戦争問題の次に、環境問題に関心が高まっていった。
『The Whole Earth Catalog』

2005年6月12日、スタンフォーフォド大学の卒業式での故スティーブ・ジョブス氏のスピーチの中でも引用されています。
http://video.google.com/videoplay?docid=9132783120748987670

(次の記事に続く)

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