2011年11月12日土曜日

’73 ニュー・オフィス



真鍋博さんが1973年に描いた某企業の企業広告である。
1973年はちょうど日本の高度経済成長期の納めであり、企業は経済の景気に非常に希望を持っており、社会の雰囲気も「東洋の奇跡」という誇りを囲まれつつ、生活水準を向上していた時期であった。このイラストからみると、蜂の巣のような斬新なオフィス空間で、人々が働いている。これが、働く人を蜂に例えているのかを思わず連想する。よく見ると、各オフィスのインテリアがそれぞれで、ユニフォームのない、男女が平気で仕事をディスカッション、という風景は、アメリカ大企業のように、平等性、そして自由性を社員たちに与える感じがした。また、オフィスの中に植物が植わっているというのが、環境への取り組みを宣言しているではないかのも、感じられた。この絵は奇妙な透視画法で描かれており、多様な働き場を見事に見せてくれた。

2 件のコメント:

  1. 最初の二行は“背景情報”、次の1文が顕在的属性の記述、それを受けて、その次の1文は潜在的属性の記述。「よく見ると」以下の記述も、顕在的属性を示したあと、それを受けた潜在的属性の記述が続くという構成で、潜在的属性の利用の仕方のお手本のようです。この解説文を読む人は、絵と解説を交互に照らし合わせながら、潜在的属性の記述に共感することもあり、自分の受け止め方との違いにおやっと思うこともある。いずれにせよ、この解説文のおかげで、鑑賞者はこの作品と主体的に関わることができる。

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  2. この作品に対する先ほどアップしたコメント文に誤りがありました。次のものと差し替えてください。

    最初の二行は“背景情報”、次の1文が顕在的属性の記述、それを受けて、その次の1文は潜在的属性の記述。「よく見ると」以下の記述も、顕在的属性を示したあと、それを受けた潜在的属性の記述が続くという構成で、顕在的属性の利用の仕方のお手本のようです。この解説文を読む人は、絵と解説を交互に照らし合わせながら、潜在的属性の記述に共感することもあり、自分の受け止め方との違いにおやっと思うこともある。いずれにせよ、この解説文のおかげで、鑑賞者はこの作品と主体的に関わることができる。

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