2011年12月17日土曜日

万博にみる未来観 人類の進歩と調和


わたしがこれまで 万博 という言葉に対して抱いてきたイメージは、どちらかと言えば、冷たいものでした。機械と化学に囲われ、不自由のない世界に生きることこそが人類の到達すべき未来の姿。という未来観を根底とするものだと考え、大阪万博を捉えていたからです。
しかし、今回、ドキュメンタリーを鑑賞し、大阪万博のテーマ「人類の進歩と調和」が意味するのは、人類が人間性を取り戻すことこそが本当の意味での進歩であり調和なのだと感じました。戦争からの復興、科学技術、産業により豊かさを手にした人類が直面した公害問題の顕在化により、使い方を誤ると、とんでもない事態を招くのだと知った時、わたしたちをつなぎ留めるのは、文化であり、それを生み出す人間の生命力である。人間が人間らしく在るための力を取り戻し、本来の姿に戻っていこうという決意が大阪万博には込められていたのだと思いました。

2011年12月10日土曜日

地図の透視図法〜反転する方角描写

真鍋博の「鳥の眼」に収録

麻雀の方位
風見鶏の方位


脳のMRI画像は横臥した人間を足の裏から見るというルール
「右にあるから右半球」ではなく、上が後頭葉、下が前頭葉なので向かって

  1. 医学では
  2. NHKが放送用に上下をひっくり返して左右反転=一般の人の馴染みにはわかりやすい。
  3. 身長を計測する時、xyz座標の0起点から数えていく
地面は上から見下ろすものだ、という枠組みが自然に受け入れられている。


大航海時代
北極星を上に


12月10日のトピックス(予定)


ゲスト講義最終回となります本日も豪華ラインナップでいきます。
冒頭より、真鍋博夫人と、元愛媛県立図書館司書で真鍋博コレクションのアーカイビングを担当なさった吉見八重さん、前回「万国博覧会と未来(学)」のゲスト講師・広澤広太郎氏がご臨席なさいます。
その後17:00から、元小松左京担当編集者で現在インターネット・プロバイダーNECビッグローブのゼネラル・プロデューサーとしてコンテンツ育成事業に手腕をふるわれている日置徹氏もかけつけてくださいます。

予定している内容は、前半13:20-17:00くらいまで、吉村浩一先生をリーダーとして真鍋博著作「イラストからの発想」「鳥の眼」を解釈しなが
ら、視覚心理学のトピックスを講義、みなさんと議論します。
「鳥の眼」というのは、真鍋博自ら撮影した航空写真をもとに、全て手描きで書き下ろした鳥瞰地図の作品集で、その仔細な描き込みが、米粒よりも小さい面積になった「空間のパーツ」を見つめる楽しみを教えてくれます。
吉村先生と言えば、知覚心理学の世界では逆さ眼鏡研究の第一人者として著名な業績をお持ちで、今回、「鳥の眼」に対して、モグラの目(視界)はその左右反転像となる、という切り口から、視覚世界の認知と描写の関係を探るご講義をいただきます。

その後、真鍋真先生、粟野と三人で、前回までの「万国博覧会と未来(学)」「鑑賞教育における美術解説」のフォローアップをします。
その後17:00くらいから、吉見八重先生からのプレゼンテーションをうけて、真鍋博夫人にインタビューするようなかたちで話題を起こしていき、みなさんと議論します。
最後に1月21ー22日に大学のCSギャラリーで開催される大学院プロジェクト科目報告展示会の展示プラン、履修生への課題を発表します。

20111210

今日の1時間目は吉村浩一先生の「イラストからの発想」(真鍋博,1978)です。

大阪万博に関する、前回の授業感想


「大阪万博は当時の人々が描いた未来の想像図」


想像図はあくまでイメージであって、
実際の未来を完璧にその図通りにすることは難しいと思います。
(自分が取り組んでいる制作研究で常に直面する問題なのですが)

でも、想像ができなければ未来は作れないのです。

たとえ全てが現実にならなくとも、想像図を描くことなしに未来は作れません。
想像図を描く事は、未来を想像し作っていく事だからです。

大阪万博があったから今があり、
真鍋博氏は想像図を描く事で未来を作った1人なのだと思いました。



斉藤

2011年12月1日木曜日

備忘録として


先日11月26日の授業で言及された名詞で議事録テキストの入力に真庭環無かった項目を取り急ぎ、ざっとリストします。
どの文脈でこの名詞が出てきたのか思い返しながら連想をふくらませてください。
いずれかを取り上げて記事にしてくださってもOKです。


財団法人民族学振興会の解散について
http://www.jasca.org/news/past/shinkoukai.html

太陽工業株式会社
http://www.taiyokogyo.co.jp/

国立国際美術館
http://ja.wikipedia.org/wiki/国立国際美術館

万博公園
http://park.expo70.or.jp/facil/facil_09.html

世界人口
http://ja.wikipedia.org/wiki/世界人口

国際的な大イベントは日本を変えるか(月刊 基礎知識)
http://www.jiyu.co.jp/GN/cdv/backnumber/200206/topics02/topic02_02.html

倉俣史朗
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%80%89%E4%BF%A3%E5%8F%B2%E6%9C%97

Whole Earth Catalog(ホール・アース・カタログ)
http://www.wholeearth.com/index.php

ジョブスが愛した雑誌「ホール・アース・カタログ」とは一体何か?
http://www.fujisan.co.jp/yomimono/articles/4843