2012年1月23日月曜日

1月17日(火)〜19日(木)までかけて、高澤くんが壁面グラフィック・データと掲載文を作成してくれました。

20日(金)の午前中に大判プリント6枚出力が仕上がり。
何くんと共に掲出作業。
そしてデジタルフォトフレームも取り付けて、本も設置して。
カラフルな真鍋博作品が、グラースケールの背景に、より一層鮮やかに見えます。

夜8時20分、掃除をして明日の準備万端になったところで、お疲れさまの何くん。

掲載文作成にあたり、真鍋先生、吉村先生にもメールでご協力をいただきました。
ありがとうございました。


帰り際、振り返ってみる。
遠くからもちゃんと雰囲気ができてるのが見えますね。


1月21日の朝、左のデジタルフォトフレーム2点はやめて、真鍋イラストのポップアップパネルと差し替えました。



















ひとつは「カメレオン自転車」。
作品集『自転車讃歌』の中の一枚です。
机に閲覧用のを一冊設置。
もうひとつは『睡眠タワー』。
こちらは『絵でみる20年後の日本』という、林雄二郎さんの「未来学ノート」を前書きに掲載したイラストエッセイの中の一枚です。
人口の5割が大都市圏で生活を営み、24時間不夜城となった都市で働く昼夜逆転生活の人のために、公衆浴場に替わって「夜」を出現させる「睡眠タワー」が登場する、というアイデアです。そんな不自然な生活環境を強いられる中でも、最大限に健康を管理できるよう、大脳生理学の応用による質の良い眠りの誘導まで解かれています。そういえば、真鍋博の創造品のなかには、闇を作る「ライト(?)」というアイデアがあります。「ドラえもん」にもこのアイデアが登場していたような。
「睡眠タワー」のイラストは両面見開きの2枚に分かれていて、右ページに「睡眠タワー」、左ページには「休息スペース」としての「オアシス空間地帯」が描かれていて、「オフィス街の昼休み、会社員はここで体を休め、英気を養って午後の仕事への意欲やアイデアをわかせるのだ。」と記されています。 1966年(昭和41年)に出版されたこのイラストエッセイを読みながら思い浮かべるのは、1991年から2年間実施された「バイオスフィア2」という実験のことです。
biosphereという言葉は、つまりはこの地球の生態系のこと、をあらわします。いつか地球の他にも生命の星が発見されれば、それもbiosphereということになります。


http://en.wikipedia.org/wiki/Biosphere



 biosphere2は、地球外に地球上での生態系を移植できるかどうかの実験でもありました。日本語版wikipediaをご覧いただけば概略がつかめると思います。 

http://ja.wikipedia.org/wiki/バイオスフィア2 


『絵でみる20年後の日本』が描いているのは1986年の風景ですが、それより後に生まれた皆さんが、さらに25年経った2012年の今、このエッセイに出会い、どんなメッセージを受け取るのでしょうか。
(1月22日、会場にて。)

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